« 亡国のイージス | Main | 松屋のスープカレー »

Jun 07, 2005

パトローネの浄化作用

 先週、読売新聞、6月3日の第7回日本水大賞の記事を読んだ。「汚染水路きれいに 環境大臣賞 葛飾区立水元中 環境科学部」という記事で、以下のような内容のものだった。

 5年前に学校近くの都立水元公園の水路を調査したところ、CODは湖のワーストワンの数値を上回っていた。
 2年間の研究で、写真フィルムの容器「パトローネ」に汚染物質を分解するなどの浄化作用があることを突き止め、ビールケースやくずかごにパトローネ約7万6000個を入れて水路に投入。この結果、昨年八月のCODは2.8ミリグラムに改善され、「煮沸殺菌すれば災害時には飲料水になる」との評価も得た。

 最初読んだとき、これはトンデモ科学?と思った。写真フィルムの容器で汚染物質が分解できるなんて初耳だったが、そもそもそんなことができたら凄い。フィルム容器をたくさん作って、東京中の河川に沈めるべきだろう。しかし、ありえない。そのうち確認しようと思っていた。
 今日、思い出してググってみて真実が判った。産経新聞の記事「【環境“立国”Tokyo】第5回:葛飾区立水元中環境科学部 水元公園の水質浄化」のお陰である。

水質浄化の取り組みは平成十二年にスタート。微生物が水質汚染の原因となるアンモニウムイオンや硝酸イオンを分解することを知り、さらに、パトローネが微生物の住みかに最適であることを突き止めた。
 生徒たちで自力でビールケースやくずかごに、パトローネや砂利を敷き詰めるオリジナルの浄化装置を考案。パトローネに住み着く微生物が汚染物質を分解、自然に浄化する仕組みだ。

 フィルム容器(パトローネ)が汚染物質など分解するわけが無い。微生物が住みやすいというだけの話である。まあ、こんなことだろうとは思っていたが、読売新聞の記事はとてもそう読めるものでは無かった。記者の日本語能力の問題なのか、科学的な素養が無いのか。淋しい話だと思った。

|

« 亡国のイージス | Main | 松屋のスープカレー »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/79741/4450236

Listed below are links to weblogs that reference パトローネの浄化作用:

« 亡国のイージス | Main | 松屋のスープカレー »